マルセイユ石鹸の歴史
マルセイユ石鹸の歴史はとても古く、12世紀にアラブ人によってオリーブオイルと苛性ソーダを原料とした石鹸のオリジナルが、フランスのマルセイユにもたらされました。 マルセイユでは地中海沿岸地方の特産品である「オリーブ」と「バリラ」(海藻の灰) を用いて、今まで不快な臭いがない品質の高い石鹸が作られるようになりました。 マルセイユは、油脂の原料となるオリーブやアルカリの原料になる海藻が豊富な事と 地中海に面し、ヨーロッパのほぼ中央という地理的条件に恵まれていたことから、石鹸取引の中心となりました。 さらに、17世紀に入り、ルイ14世は石鹸の製造独占法をマルセイユに与え、 リネン工業の発展に伴い、石鹸の需要が増大し石鹸工業の一大中心地となったのです。 真のサボン・ド・マルセイユと認められるには、石鹸素地中の油成分が、 最低でも72%以上であることが条件付けられています。
セラァイユ社の歴史
20世紀の初めにも、90もの工場が残っていましたが、第2時大戦直前には、60の工場を数える程になり、今日ではセラァイユ社がこのマルセイユ石鹸の 伝統的な製造方法を受け継ぐ最後の工場となっています。 セラァイユ社は、1949年ヴァンサン・ボエットによって昔からある農場内に創設、開業され、 半世紀にわたり、最高品質のサボン・ド・マルセイユを提供してきました。 小さな工場では、石鹸の出来具合は、サヴォニール(石鹸職人)の腕前と技法に左右されます。 その為、サヴォニールは、常に細心の注意を払って仕事に望みます。 現在では3人の息子達、ローラン、クロード、ダニエルに引き継がれ、 彼らもまた、さらなる発展を願い、サヴォニールの修行に励んでいます。 今では、この工場はマルセイユのどんな場所よりも目立ちませんが、 それは、この工場が町の近代化とは無縁で、当時の製造方法をそのまま受け継いでいるからです。 セラァイユ社のマルセイユ石鹸は、アメリカやドイツと言った多くの国々の人に 他には真似できない独特の趣があると評され、こよなく愛されています。
セラァイユ社製
マルセイユ石鹸の特徴
17世紀にフランスで、ルイ14世がマルセイユに与えた厳しい製造基準をクリアした
伝統的な製法を受け継いでいる本物の石鹸です。
また、すべて自然の素材を使用し、72%以上のピュア・ベジタブルオイルを配合しています。
着色料・保存料は一切使用していません。
原 料
主 成 分
オリーブオイル
オリーブオイル
・オレイン酸が主成分(70〜85%)
パームオイル
パームオイル
・アブラヤシの中果皮 最近、牛脂の代わりに使用されている。
・パルチミン酸が(飽和脂肪酸) 35〜48%
・オレイン酸(不飽和脂肪酸) 37〜50%
・酸化して色、臭い等の劣化が起きやすい。(色→赤褐色)
・パーム油特有の臭気がある。
ヤシオイル
ヤシオイル=ココヤシ油=コブラ油
・ラウリン酸(飽和脂肪酸)が主成分(45〜52%)−ラウリン酸系 油脂
・酸化に強く、安定している。
・水に弱く、劣化する。
・融点が低く、わずかな温度変化で速やかに融解する。
・粘度が低く、サラサラした油。
精製水
塩化ナトリウム
バリラ
石鹸の比較
オレイン酸の石鹸
(マルセイユ石鹸)
バルチミン酸の石鹸
ラウリン酸の石鹸
含オリーブオイル
含パームオイル
含ヤシオイル
溶解性
冷水に溶けやすい
冷水に溶けにくい
冷水に溶けやすい
洗浄力
大
大
やや
大
起泡製
泡やや粗大
泡細かい
泡やや粗大
泡 量
大
中
大
泡の持続性
中
大
中
素地の固さ
柔らかく粘りあり
硬い
硬い
安定性
普通
大
大
その他
刺激性最小
刺激性
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